珈琲の扉

スタッフあいがえっほえっほっとマシンの掃除をしています。おいしい豆を探すより、スチームの練習で頭がキリキリ言うほど練習することより。一番エスプレッソをおいしくする方法、それは掃除。抽出周りを掃除したり、ノズルホールをこすったり。掃除はアルファでありオメガ。きっと明日も、窓際の席で下を見下ろしながら、おいしい一杯をいただけるに違いない。
ラジでは入社半年のスタッフあべこが、今日めでたく珈琲の扉をノックしてきました。エスプレッソがいれれるようになって、ラテアートもそこそこできるようになり、おいしいドリップもいれれるようになりました。で、今日やっと、今までで一番おいしい珈琲がいれれました!と喜んでたあべこ。いつのまにか珈琲を美味しいと、楽しめるようになってました。
おめでとう。珈琲の部屋にようこそ。

おいしいものを作るには技術と知識が不可欠で、そこを疎かにするともうまったくダメ。工程の無駄はクオリティを下げるし、不明瞭では先が見えない。原価がわからなければものの価値も伝えられないし、今日の消費量がわからなければ明日発注ミスして売り切れになってしまう。データを記録しておかなければまた同じミスをおかしたり、次ぎに活かすこともできない。報告書がうまく書けなければお客さまに良さを伝えることなどできる訳がない。仕事が終わってから何時間デスクに向かうかで将来の品質が決まってしまうのですよアナタ!!あわわム、ムリ・・・とそこばっかり突き詰めてても、ま、ちょっと色気がないですね。実は「あの人がいれてくれた、いつもの珈琲」というとそれだけで1曲になるように。
昔がよかったなどとは微塵も感じないけど、思い出の喫茶店はぼくにもあるし、それは懐かしい、素敵な思い出です。そこの珈琲がおいしかった憶えも実はあんまりないんだけど、わからないレコードが飾ってあったり、おかしな本がたくさんあったり。大手チェーンに駆逐されてなくなってしまったけど、昔のちょっと変わった喫茶店というのは店主の妄想がデコラティブに詰まったような箱でしたね。
チェーン店は使いやすいしお洒落でよいけれど、一軒くらいはそういう思い出になる珈琲を、いつもどおり飲ませてくれるお店にいく時間を持っておいた方がよいかも。昔よく行ったなーあそこ。元気かなあの人、と思い出して心があたたまる場所。

ちゅーことでスタッフ諸君はとにかく技術と知識を猛勉強。あと質のよいひとり遊び。