すごくいい企画ですね(正直)

本当に素敵な時間でした・・・。雑音も少なく、真空管のやさしいBGMと、お湯の湧く音。そして笑い声。お茶やおやつがおいしいというのはもちろんですが、ああいう空気、ああいう時間をすごせるということがお茶会ということなのかもしれませんね。迎える方は細心の準備をして、伺う方はそのために時間を用意して。どちらが欠けてもなりたたない、貴重な機会でした。前回の珈琲会もこのお茶会も、同じようなことを考えた瞬間がありました。普通楽しいときは時の経つのを忘れるといいますが、お茶会のときはなんというか、時のうつろう様とでもいうのでしょうか、時間がポツポツと過ぎていく感じ、一瞬一瞬が流れていく感じ、状態が変化していく様子をゆっくりながめている、楽しむという感じを受けました。それは、音楽家が音づくりのために音と音の間をじっくり聴いている時、書家が指より先にある筆先に筆圧の変化を感じている時と同じアレです。ぼくが猫じゃらしで猫と駆け引きしているときのあの一瞬の間と同じアレです(違うかもしれません)。今回のgraf展イベントは、僕自身得るものが非常に多い、大変よろしい企画ですわっしょい。前より視野が広くなり、少し向こうまでクッキリ見えるようになりました。うっかりそんな気がしました。