Der meteor

 noble

2007年4月、レーベル初の映像作家としてアニメーションDVD『三つの箱』をリリースしたnakabanが、また新たなアニメーション作品をnobleより発表します。約2年振りとなる新作のタイトルは、ドイツ語でほうき星を意味する『Der Meteor』。

絵画の発表を中心に絵本作家、挿絵画家としても活躍するアーティスト、nakaban。画家としての活動の延長上で数年前より映像を作り始めた彼が、約4年間に及ぶ編集作業を経て完成させたものが、前述の『三つの箱』です。この『三つの箱』と同時期に創作を開始し、2004年に自主制作で発表したアニメーション作品(2007年にはベルリンにてworldtronicsと言うメディア芸術祭にも出品されている)が存在し、この作品をストーリーの原形だけを残し、新たに2年の歳月をかけ完全リメイクしたものが、今作『Der Meteor』になります。

オリジナル版に引き続き、『Der Meteor』の音楽は、自身の作品リリース(そのいくつかでnakabanがジャケットの装画を手掛けている)や、SAKEROCK、EGO-WRAPPIN'等への客演でも知られるミュージシャン、トウヤマタケオが担当。クラシックや現代音楽を基調に、ピアノ、マリンバ、オルガン、チェロなどのアコースティック楽器でアンサンブルを奏で、時に素朴で暖かく、時にザワザワと、時にミニマルな美しさをまとい、nakabanが描く物語の世界観をより強固なものへと昇華させています。

舞台は架空の中世と近代が混じり合った、緑濃く、自然豊か、そして天体の運行がここ地球より少しだけ活発な世界。ほうき星を追って終わりの無い旅を続ける青い服の男の子のお話。リメイクに伴い新たに数百枚描き下ろした背景画の魅力的な色彩に、薄い膜を被ったようなユニークな質感。静寂な光の美しさと、終末を暗示するような不穏な陰の恐ろしさ。星降る世界の中を、現実と夢幻を行き来するように彷徨うシュールで美しい情景の数々には、nakabanの極めて繊細な美意識が反映されています。ほうき星が生み出す光と影が導く、摩訶不思議な旅へようこそ。
引用 Bridge http://bridge.shop-pro.jp/

ぼくでは説明が主観過ぎるのですばらしい文章を引用。