インディゴブルーに心を奪われているのです

少し前から藍色、少しくすんだ、濃い青い色に心を奪われているのです。海のような、空のような、全く違う気もするし。青柳さんの「たであい」を聴いていたからなのか、海太郎さんのことなのか、心を奪われているし、この藍色に少し前から縁がある。フレデリカのことを話しているとき、ナカバンさんがこの藍色、フランスの伝統色で特色らしいんだけど、これを使うと言って、ぼくはすごく驚いた。お店が出来上がった今店内を見回しても、実はその藍色は全く使ってない。唯一ナカバンさんが描いてくれた一連の看板やショップカード類諸々のみ。この藍色を見た時、grafさんたちも唸っていた。去年の夏か、今年の春か。ぼくの心の中にできつつあった藍色の引き出しの中にいろんな藍色のものがカサカサと入れられていって、秋になったら、お店という形になっていました。
ナカバンさんの日記も青いし、最近出た青柳さんとの絵本「つきのなみだ」もしっかり青い。気持ちよく飲んだポルトガルワインも、きれいな青のラベル。カザルガルシアという、ヴィーニョヴェルデといわれる緑ワイン。
青を見ると背筋が伸びる。今はバタバタでボケボケだけど、もう少ししたら散髪して、白い靴を買って、机の上をもう少し片付けて、いろんな人にお礼を言って、市場で野菜を買って、毎日遅刻せずに出勤して、ちょっとずつコーヒーを落として、みんなでごはんを作って、湯の湧く音を聞きながら、お客さんが来てくれるのを待って、ゆっくりしていってもらおうと思っています。