ドリップドリップドリップ!!

今日は朝から大雨で最高のドリップ日和ですね。明日はスカッと晴れだけど最高のドリップ日和になるでしょう。


 


珈琲とはぼくたちにとって非常に身近な、どこにでもあるものだけど、おいしい珈琲をおいしいと思って飲んでいる人は意外に少ない。おいしい珈琲を飲むには、おいしい珈琲店で注文して飲む、あるいは新鮮なおいしい豆を買って、器具と技術を学習しておうちで飲む、ま他にもひとんちで飲むというのもありますが、つまりなかなかむずかしい。コーヒーマシンでも落とした直後ならまだいいかもしれないけど、何十分も保温し続けて煮詰まった珈琲は、香りもしないし、やはり飲みたい珈琲じゃないです。お気に入りのコーヒーショップが近くにある人はいいけど、時間がなかったり遠かったりして、最初は喜んで足を運ぶけど、そのうち行かなくなる。やっぱり煮詰まったコーヒーを飲むしかない。珈琲器具と技術があっても、豆を買うのにひと苦労、これではおうちでドリップを続けることも難しい。



珈琲は戦後、コーヒーマシンとインスタントコーヒーのおかげで劇的に普及し、日本茶を遥かに凌駕する超一般的な飲み物になりました。その反面、大事な部分をなくしてしまいました。喫茶店に行くというのは、何もコーヒーの味ばかりでなくて、誰かと会い話すのが目的だったり、休憩したり本を読んだり、BGMを聴いてゆーっくりいっぷくしたりする。これも楽しみなこと。楽しみだけど、コーヒー代が高くて時間がかかるものだったら、多くの人はなかなか楽しめないかもしれない。時間とコストを下げるには、当時機械化しかなかった。喫茶店も他の業種同様類に漏れず、といった具合。別に全然悪くない。真っ当な話。おかげで珈琲は市民権を得た。シビリた。



ぼくはいつか、どこに行ってもおいしいコーヒーが飲めればいいなと思っています。以前うちにきたイタリアの方が、エスプレッソを飲んで、やっと一息ついたよと満面の笑みで話してくれました。クレマを見ただけで声をあげたくらい。そりゃあそうだろう。イタリア人じゃないぼくたちだって、出張先でおいしい珈琲が飲めることなんて稀なんですから。彼曰く、イタリアではどこのバールもそれぞれおいしいし、シアトル系チェーンもない。みんなおいしいコーヒーの味を知っているからおいしくないバールなんてやってくの無理よ?と言ってました。日本のお茶やお米と一緒なのかな。大体バールはひどく安い。


先日お邪魔した長野の丸山珈琲さんが、スーパーなど地元のデイリーな食料品店に豆を卸すというお話を聞きました。詳細はわからないのですが、丸山珈琲さんといえばスペシャリティ珈琲の第一人者です。いくらおいしい珈琲豆でも遠いところで高い豆を売っていたのではいつまでたっても珈琲が普及しないから、手頃な価格のものを、日頃通うところに置いておくべきだ、ということです。もちろん珈琲に精通された方ですから品質管理もかなり厳しく、豆の鮮度はいつも超フレッシュ〜。

  • 高品質で鮮度の良い豆
  • 良心的な価格
  • すぐ近く

おうちでドリップする人にとって、こんなうれしいことはないよー。会社帰り、普通に晩ごはん買いに行けば、丸山さんの新鮮な豆が買えるんだ。毎日飲める価格で・・・きっとこの街にすむ人は朝からおいしい珈琲が飲めて、喫茶店に行ってもおいしい珈琲を飲みながらおしゃべりできるようになる。遠くへ行かなくても高いお金を払わなくても、いつでもおいしい珈琲が飲める街になる。引っ越したい。
 
いや引っ越す訳にもいかないので、なんか考えようと思ってます。どれだけの労力を費やしているのかその苦労は計り知れませんが、一流の方がこれだけやっておられるのだから、ぼくのようなぶら下がってるだけの下っ端のなんだかよくわからない輩でもなんかしないといけない。焙煎側がこれだけのことをするんだから、販売店もがんばらなあかんやーん。
日本のドリップ技術は世界一だぞー誇りを持てー。
 
やるどー。おー。


*下書き保存のままお蔵入りになっていた文章をリサイクル公開しました/珈琲から始まるエコ〜
*以前のドーナツ会写真もリサイクル〜/cafe quarkから始まるエコ〜
追記:ドリップマシンは、ドリップがちゃんとできる人がちゃんとした豆を使えば、そこそこいけます。湯温調整できるものであればなおよいで酢。