「夕暮薄明の演奏会」がありました

夏と冬を分ける秋分の日、昼と夜のはざまにmama!milkの演奏会がありました。
しびれた。全員しびれた。

日が沈み、外はすこしずつ暗くなっていきました。お店の中はさらに薄暗く、窓からの光りのみで演奏が始まりました。

逆光のおかげで、二人の影が美しかった。一部の最後の曲、「The Moon」が終わる頃には、外はもう闇に。二人の上に、いつの間にか少しずつ灯が入り、まるでお月さまが光りはじめた様でした。しずかに、スーッと始まった1部と打って変わって、2部は激しい胸騒ぎを起こすような、情熱的な演奏でした。すごかった。心が、ザワッと沸き立った。

今回、ダンディーが多かった。おしゃれさんが真ん前のソファーにぎっしり。後でお話を伺うと、インデペンデントでアート的な音楽や電子音楽等を、もう随分前から聴いてるという方もいて、音楽に留まらずいろんな方面に通暁されてる方が多かった。文化的ですね。すごいや。

非常に立体的に音が聞こえてきます。塊のように転がってきたり、風のように流れ込んできたり、こぼしたワインのように、じわっと広がってきたり。音の質感、肌触りまで感じられる。ときにふらふらしたり、ぐっと抑えられたり、満たされたり。スピーカーから平面的に出てくるのとはまた全然違う。空間全体が、テリトリーなんですね。すごいちから。
mama!milkさんは9月も10月も予定がめいっぱい。来週はハウシュカの来日ツアー最終公演でご共演される模様。豪華ですね!