充実の中央線

西荻と高円寺へ行ってきましたリスト

二日酔いで明けた翌日、画家のナカバンさんと合流して中央線めぐり。忙しいところ呼び出してほんますいません。
西荻から高円寺へ。絵本とポルトガルへ向かう旅。カメラは、忘れました。まずは西荻の素敵なギャラリー「FALL」さんへ。オーナーの三品さんといろいろお話。
 真ん中の家がすごく良い〜
ここで、三品いう姓は三重に多い?という説が一部にある事をしりました。CD2枚、Maher Shalal Hash Bazとohta yohei groupを買いました。早速お店でかけております。おもしろい〜。
ちなみに三品さんも音楽をやられていて、ロージーさんにも並んでいる「ドレミでうたおう」や「PENGUIN CAFE ORCHESTRA -tribute-」にも参加されてるます。
Sansdeer "Grand Tour"
FALLさんとはこのCDがご縁で、そしてナカバンさんとも知り合いだということでお伺いする事になりました。不思議なご縁ですね。とてもよい音楽です。
ここからお昼ごはんいいとこない?とか、各お店で色々聞き込みをしながら歩くわらしべ長者的な旅が始まりました。お昼ごはんを食べに向かったのはバルタザールカフェ。20何年も前から無農薬野菜を売っているホビット村の2階。既にLOを過ぎていてごはんを食べることはできなかったのですが、3階には書店もあるみたい。すぐちかくの「三人灯」でカレーを食べて一服。

店内で流れてたcaetanoの声はトウヤマタケオさんに似てるよね?という話をしながらいただきました。おいしかった〜。
ジー・イ・ジー
次は高円寺の「えほんやるすばんばんするかいしゃ」さんへ。こちらは絵本の古書のお店。懐かしい日本の絵本から、洋書まであります。チェドックさんのチェコ絵本コーナーがありましたが、やはり背表紙も秀逸ですね。クッキリ、目に入ってくる。たぶんここで2時間程、ほぼ無言で黙々と本を漁りました。ぼくはベンシャーンの画集的なものを、ナカバンさんは青いかわいい絵本を手に入れました。この青い絵本、すごくよかった。
そして清浄。

sao-jao。ポルトガル料理とお酒の店。ナカバンさんがポルトガルで出会った方が、帰国後はじめられたお店。緑ワインとポルトガルのお料理、もちろん日本のお料理もあります。

パプリカや香草、そして酢。エスカベ酢。

アサリと豚肉、じゃがいものパプリカ炒めや、魚介の雑炊もおいしかった。蛸やわらかかった。でポルトガルと言えばイワシイワシ・・・イワシ食べたっけ・・?
お料理といい、白い店内といい、スッキリクッキリしてて、でも非常に身近で、馴染みやすい素敵な空間でした。そして非常に密度のたかいお話ができました。商品とか内装とか、そういう経営上のことばかりでなく、もっと芯の、ブレるはずもないしっかりしたものに触れることができた気がします。
 かっこいい!
今回はあっちこっち行ったようにみえて、実は脳にいれる情報をかなりセーブしました。いつもみたいにガンガン入れると容量オーバーで気持ち悪くなるので、途中でダウンしない様にかなり絞りました。いつもみたいに脳が焼けずにすみました。あ、えほん屋はちょっと焼けた。
会話の中で、感動的な風景とかイメージ等を人に伝えるというのは非常に難しいし、精度も怪しい。おなじ風景を持ってる人ならキーワードだけでピンとくる場合もあるし、同じように感動していても心の中の風景は違うこともあります。表現したいものがある人は、言葉や音、絵、映像、造形、そして空間などに宿らせ、その技術を磨き精度を高めようとしています。もっと他の憑代もあるかもしれません。ぼくんちは代々というか近所まわしみんな職人なので、小さい頃から「あの人は芸術家だから」という言葉を聞きました。この意味するところは、職人が一緒に仕事をする上で「気分屋、非常識、不安定」というものを嫌うということの揶揄でしょう。でも大人になって考えてみるに、職人にとって必要なのは表現者の閃きであって、上から降りてきたものを手の中で具現化してもらうことですね。職人はそれを元に制作する訳で、ぼくの親や近所の人達も、十分解っていたとは思いますが。そもそも、表現者を自由にできない現場がいけない。現場の制約で表現を縛ってはいけない。それくらいの余裕がない生産体制に甘んじてはいけない。でもまあ、身内のことですし、愚痴ぐらいいいですね。ぼくもよく愚痴るし。
しかし最近出会う表現者の方はきっちり仕事のできる方が多い。完全に負けている。どうも場数が違う。愚痴るネタがない。仕事速いし、こちらに必要なことも全部見えてる。ぼく見えてないのに。テキパキちゃんだ。すっごい。何故解るのか。ほんとは誰が見ても見え見えなのか。なんやろあの反則気味な能力は。ほれぼれするわ・・・
ギャラリーや古書店の多い高円寺、西荻には手を挙げて屹立している表現者たちがたくさんいてたくさん見ました。様な気がします。得るものが多かったス。こんなに得ていいのかー。


絵本 『つきのなみだ
青柳拓次・作 nakaban・絵
2009年10月3日(十五夜)発売
mille books(ミルブックス)刊 定価(本体1,200円+税)  
ISBN978-4-902744-42-2[B5 フルカラー 38p 上製本
つきが ないています  なみだが おちて いけになりました
音楽劇『トリツカレ男』で音楽を担当した「青柳拓次」と、画家「nakaban」が贈る、あるつきのよるのおはなし。全国の書店で10月3日(十五夜)に発売(店頭にない場合は書店にてお取り寄せください。またアマゾン等のネット書店でも購入可能です)。
一般発売に先駆け『トリツカレ男』公演ロビーにて先行発売!

すごくいい。ものすごくいい。かんどーした。青柳さんもいいわー。子供に、読んであげたいな。あ、ちなみに今回の旅の目的は、ナカバンさんとの密談でした←見えてる人